01. 0.まえがき
1 「分祀」とは日本の伝統文化なのか?
02. 2 国語辞典にみる「分祀」の意味
03. 上の続き
04. 上の続き
05. 上の続き
06. 上の続き
3 神道事典にみる「分祀」の意味
07. 上の続き
08. 上の続き
09. 上の続き
10. 上の続き
11. 4 「分祀」の説明の一覧
12. 上の続き
13. 5 吉川弘文館の神道史事典dの[乙]の吟味と批判
14. 上の続き
15. 上の続き
16. 上の続き
17. 6 『『A級戦犯を分祀せよ』』の正しい意味
18. 7 いくつか気づくこと
19. 上の続き
20. 上の続き
21. 上の続き
A級戦犯を分祀せよ(7) 投稿者:オロモルフ様
(二)境内合祀。
これは一神社の境内地へ他の神社を移轉せしむるので、この場合本祀の神社の座數には變更なく、移轉せしめられた神社は本祀神社の境内神社となる。
(三)飛地境内合祀。
これは境内合祀と同一の方法で、ただその場所が飛地境内であるだけの相違である。この場合には本祀神社の境外神社と呼ばれる。
合祀は江戸時代にも往々行はれた。それは小祠又は淫祠に類するものを一所に集めて寄宮と稱したので、寛文年中、岡山藩で淺口郡八箇村千五百四十一の小祠を、また六箇村六百三十七の小祠を一所に奉齋して寄宮と稱した。水戸領でも寄宮を行はれたことが『桃源遺事』其他の書にある。明治以後にも往々行はれたが、明治三十八九年頃より殊に盛んで、同三十九年末には全國を通じて、府縣社以下の神社は十九萬餘社を算し、昭和十二年六月末日現在では十一萬四百三十九社に減じてゐる。
b【神道辭典(昭和四十三年)堀書店】
◎「分祀」
分社を見よ――とある。
◎「分社」
本社に対し、別に神社を創設し、その分霊を鎮祭したものの称。分祀ともいい、新宮・今宮といわれる場合もある。遠隔の地で本社に参拝することが容易でない場合、もしくは新開拓地の移住民が、本国の産土神を奉祀する場合などに分社が見られる。分社に対して、本社のことを根本社という。伏見の稲荷大社、紀州の熊野神社、北野の天満宮、筑前の宗像大社、信濃の諏訪大社、日光の東照宮などは何れも根本社の代表的な社であるといえる。
◎「分靈」
特定神社の祭神の霊を分って勧請し祀ること。このように本社から分霊を勧請することは、神道上の特質の一であって、各地に見られる同一神名社の分布するゆえんである。勧請社・分社・分霊社ともいう。また神社の分霊だけでなく、強力な神の霊を分って人間に付与する信仰も、同じ基盤にたつものであろう。
◎「合祀」
一神社の祭神を他の神社に合せ祀ること。国家管理の時代、由緒不明又は維持困難、社殿の頽廃し独立し難い場合等には之を許可した。次の三例がある。
(一)本殿合祀。
一社若しくは数社の独立した神社の祭神を他の神社に合祀する。祭神の柱数はその総計に従い、その中に同一祭神があれば合霊して一柱と数える。
[この章つづく]