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土偶と縄文から弥生に関する信仰に付いて
         その考査と問答 論者:このは様

勾玉の材料は、最も衝撃に強いヒスイ

青森県の三内丸山遺跡では100キロも離れている北海道で産出された黒曜石や500キロ以上離れている新潟県で産出されたヒスイの原石・未製品・完成品が出土しました。*1
発見された100基の大人の墓では、ヒスイのペンダントが出土した例がひとつありました。*2

基本的にヒスイの原石の色は白*3ですが、原石中に脈となってあらわれた緑色のヒスイは、希少価値があります。
ヒスイ(ヒスイ輝石)の硬度は、ダイヤモンドを10とすれば6.5〜7です*4が、靭性はダイヤモンドより強く、宝石の中で最も衝撃に強いのです。

縄文人は、もっとも割れにくいヒスイともっとも割りやすく成形しやすい黒曜石を大事にしていたのですね。


◆国にいた都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)は郡公(むらのつかさ)から祭る神とされていた白い石を牛の代金として受け取った。これを寝室に置いておくと美麗(かほよ)き童女(をとめ)と化ったが、消えてしまった。(日本書紀)

ここを読みましたとき、「白い石」ってどういう石だろうと、ずっと疑問に思っておりましたが、ヒスイは白いということを知りまして、疑問が解けました。


文献
*1梅原猛・安田嘉憲 『縄文文明の発見 驚異の三内丸山遺跡』三九頁(PSP研究所、一九九五年)。
*2梅原猛・安田嘉憲 『縄文文明の発見 驚異の三内丸山遺跡』四二頁(PSP研究所、一九九五年)。
*3堀秀道 『楽しい鉱物図鑑』一六四頁(草思社、一九九七年)
*4益富壽之助 『原色岩石図鑑』二二八頁(保育社、平成九年)
 

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