00.まえがきと目次
01.第一章 奈良時代の学者も知っていた女王〈卑彌呼〉
02.第二章〈卑彌呼〉とは誰か?
03.第三章『魏志倭人伝』の概要
04.第四章『魏志倭人伝』の信憑性
05.第五章〈卑彌呼〉という名の探索
06.第六章〈天照大神〉説の検討
07.第七章〈神功皇后〉説の検討
08.第八章〈倭迹迹日百襲姫命〉が活躍する崇神天皇の時代
09.第九章〈倭迹迹日百襲姫命〉と《籠神社》の秘密
10.第十章〈倭迹迹日百襲姫命〉が眠る日本最古の「超巨大」前方後円墳《箸墓》の謎
『卑弥呼と日本書紀』001
■□■□■ まえがき ■□■□■
〈卑彌呼〉とは誰か、また《邪馬台国》はどこにあったのか・・・という問題は、史料に曖昧な部分が多いため、ミステリーの謎解きのようなおもしろさがあり、専門家だけではなく、無数の歴史の素人が様々な意見を発表しております。
私も典型的な素人の好事家ですが、この問題に興味を持って調べ始めたのは、定年後数年をへてからのことです。
『記紀』につきましても、やさしい翻訳で読んだことはありましたが、丁寧に読むようになったのは、やはり定年後のことでした。
ですから、そういう私が〈卑彌呼〉や《邪馬台国》について何かを述べるのはおこがましいのですが、平成に入ってから「年輪年代法」「纒向遺跡の発掘」「勘注系図の活字化」などがつぎつぎに現れまして、専門家の間でも議論が集束しはじめているという話を聞きまして、自分なりに纏めてみようと思い立ちました。
そして『卑彌呼と日本書紀』や『卑弥呼一問一答』を書きましたが、まだまだ内容に不備が多くあり、改訂しなければならないと思ってきました。
この連載は、前著に後著を混ぜながら改訂してゆこうという試みです。
(かなりの長期連載になります)
付記1
現在の小中高校の歴史教育において、『古事記』『日本書紀』『万葉集』といった、古代日本人の「心」が刻み込まれた古典が不当に軽視されていることを知り、これら古典の重要性や面白さを戦後生まれの人たちに訴えたいと思いはじめたことも、こういう連載をしたいと思う理由の一つです。
(アメリカの教科書には日本神話が日本の教科書よりくわしく書かれているという話が、その教科書にある天孫降臨の図とともに記されているのを読み、愕然としました)
付記2
人名や神名はなるべく正字やそれに近い文字を用いるという方針で、〈卑彌呼〉などと表記しておりますが、表題は検索の問題などもありますので、〈卑弥呼〉にしました。
矛盾があるので気にはなるのですが・・・。
この矛盾は、靖国、靖國、靖國(これが本当)の使い方にもあり、苦しみました。
ためしにGoogleで検索してみます。
靖国:2880000件
靖國: 166000件
靖國: 387件
卑弥呼:631000件
卑彌呼: 375件
おおもとの『魏志倭人伝』には〈卑弥呼〉ではなく〈卑彌呼〉と書かれているのですが、一般には〈卑弥呼〉と書いたり検索したりしております。
・・・こういう事がありますので、題名だけ卑弥呼にいたしました。