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卑彌呼2(卑彌呼の読み)

〈卑彌呼〉は一般には「ヒミコ」と読んでいますが、古代においてどう発音していたかについては、いろいろな意見があります。
 私の高校時代の受験用参考書には、右に「ヒミコ」、左に「ヒメコ」という二種類の振り仮名がありました。
 専門家の多くは「ヒミコ」と読むようですが、「ヒメコ」であるとする有名な学者もかなりいます。
 今となっては、古代日本の発音も正確には分からず、古代魏の使者がこの漢字をどう読んでいたかも大まかにしか分かりませんから、あいまいな答しか出せません。
 したがって、だいたい「ヒミコ」のような「ヒメコ」のような発音だったのだろう――としておくのがよいと思います。

 古代シナの史書にある日本人についての記述を読みますと、名前を省略してあちら風に記すことが多いようです。
 遣隋使として有名な小野妹子(オノノイモコ)の隋での名は蘇因高(ソインコウ)ですが、これは、日本名を音で読んでかつローマ字化して判読しないと、とても同一人物とは分かりません。
 倭の五王にしても、反正天皇を珍、雄略天皇を武などの一字で示しているだけです。これらは、『記紀』をよく読んで首をひねらないと、見当もつきません。
 ですから、〈卑彌呼〉という名も、かなりの省略があり、発音も変化させているだろうと仮定して考察する必要があります。

 それにしても〈卑彌呼〉とは下品な漢字を当てはめたものですね。
 前に長谷川三千子さんから〈卑彌呼〉についてお葉書をいただいたことがあり、その中に、あちらの人たちは「卑」しいですね――とありました。
 徹底した差別意識のもとに、日本のことが書かれているのが『魏志倭人伝』です。
(注:人名や神名にはなるべく本字を使います)
 

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