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「三種の神器」の心4

[承前]

「神剣」は、高天原から追放された素戔嗚尊が出雲で八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したとき、その尾のなかから出てきた霊剣で、それを和解した〈天照大神〉に献上したものです。
 これについては、出雲の豪族が帰順のしるしに大和朝廷に献上したのだという解釈もあります。
 神棚の向かって左の眞榊にこの「神剣」を模した剣がかけられております。

(注:素戔嗚尊が大蛇を斬ったときに使った天十握剣も神剣とされ、その霊威は物部一族の本拠《石上神宮》(現天理市)に奉斎されました。布都斯魂大神(ふつしみたま)と呼ばれ、主祭神のひとつになっております。この神社には、「草薙剣」以外の、神話に出てくる著名な神剣がほとんど祀られています。物としても一部は拝殿奥の禁足地から発掘されてご神体になっています。大和朝廷発祥の時点で饒速日命系の物部一族がいかに力を持っていたかがわかります)

〈天照大神〉は、天孫の瓊瓊杵尊が高天原から日向の地に降臨するにさいしてこの「三種の神器」を授け、とくに「神鏡」については、

「此之鏡者、專爲我御魂而、如拜吾前、伊都岐奉(古事記)」
(この鏡を自分(御霊代)だと思って奉斎するように)

 ――とお教えになりました。
 このため「三種の神器」のなかでも「八咫鏡」は別格の存在として扱われてきております。

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