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「三種の神器」の心8

◆◆◆ 四 「三種の神器」の皇居における奉安の場所◆◆◆

「神鏡」は別御霊とはいってもやはり別格であるため、平安時代からは温明殿などの別殿を造営して奉安し、みだりには動かさないことになりました。
 これは内侍(女官)がつかさどるので内侍所と呼ばれました。
 明治以後は賢所(かしこどころ)と呼ばれるようになりました。
 この「神鏡」を祀る賢所と、神々を祀る神殿と、歴代天皇の霊を祀る皇霊殿が、いわゆる宮中三殿であり、天皇皇后両陛下はこの三殿への参拝を毎日欠かしません。
 現在この賢所や皇霊殿をお守りする内掌典には、未婚の女性が選ばれて、世俗を避け身を清めて泊まり込んで奉仕しているそうです。
 これはおそらく、伊勢神宮の斎王にならっているのでしょう。
 内掌典長は終身で、他は二年交替といわれます。

 一方「神剣」と「神璽」は、はじめは「神鏡」のそばにありましたが、近世以降は天皇皇后が日常お暮らしになる場所のそばに「剣璽の間」をもうけて、そこに奉安しお守りなさることになり、それは今に続いています。
 そして、つねに天皇とともにある――という大原則によって、行幸のさいには、「剣璽」も同行(ご動座)されるのがきまりになっていました(*)。
 ただし賢所の「神鏡」は別格なので不動です。

(*)この御動座は、終戦後に中断しましたが、憂国の士の熱望によって、昭和四十九年の伊勢神宮への行幸の際になされたと言われます。

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