01.一 まえがき
02. 上記の続き
03.二 「三種の神器」の由緒
04. 上記の続き
05.三 「三種の神器」の神社への奉斎
06. 上記の続き
07. 上記の続き
08.四 「三種の神器」の皇居における奉安の場所
09.五 剣璽等承継の儀
10. 上記の続き
11.六 熱田神宮における「草薙剣」の危機
12. 上記の続き
13. 上記の続き
14.七 伊勢神宮における「八咫鏡」の危機
15. 上記の続き
16.八 「三種の神器」の実体
17. 上記の続き
18. 上記の続き
19. 上記の続き
20.九 皇居内の「三種の神器」の苦難
21. 上記の続き
22. 上記の続き
23. 上記の続き
24. 上記の続き
25. 上記の続き
26. 上記の続き
27. 上記の続き
28.十 「三種の神器」の精神的な意味
29. 上記の続き
30. 上記の続き
31.十一 国民の宝としての「三種の神器」および補足
32.十二 まとめ
33. 上記の続き
「三種の神器」の心10
[承前]
この「神剣」「神璽」継承の儀式は、いまでは「剣璽等承継の儀」とされ、今上天皇が即位されたときも、憲法に定める国事行為としておこなわれました。
このとき今上天皇が承継されたのは、「神剣」「神璽」のほかに天皇の印章である「御璽」と日本国の印章である「国璽」でした。
そして同時に今上天皇は、「神鏡」が奉安されている賢所へ、このことを奉告する儀式をなされました。
〈天照大神〉の御霊である「神鏡」は、まったくの別格扱いなのです。
以上が、〈天照大神〉から神武天皇を経て連綿として平成の世までつづく「三種の神器」の継承です。
それは、神武天皇から数えても二千六百六十年(考古学的にはほぼ二千年)も続いております。
もちろんこの長さは、世界に類例がありません。
あるイギリスの貴族が、かつてこの連綿たる長さを知って感激して、神武から昭和まで百二十四代すべての天皇名を暗記して朗詠したというエピソードがあります。
(注:なお実際には最低でも百三十代になるだろう――という説があり、著者もそれに賛成ですが、その内容は略します)