01.一 まえがき
02. 上記の続き
03.二 「三種の神器」の由緒
04. 上記の続き
05.三 「三種の神器」の神社への奉斎
06. 上記の続き
07. 上記の続き
08.四 「三種の神器」の皇居における奉安の場所
09.五 剣璽等承継の儀
10. 上記の続き
11.六 熱田神宮における「草薙剣」の危機
12. 上記の続き
13. 上記の続き
14.七 伊勢神宮における「八咫鏡」の危機
15. 上記の続き
16.八 「三種の神器」の実体
17. 上記の続き
18. 上記の続き
19. 上記の続き
20.九 皇居内の「三種の神器」の苦難
21. 上記の続き
22. 上記の続き
23. 上記の続き
24. 上記の続き
25. 上記の続き
26. 上記の続き
27. 上記の続き
28.十 「三種の神器」の精神的な意味
29. 上記の続き
30. 上記の続き
31.十一 国民の宝としての「三種の神器」および補足
32.十二 まとめ
33. 上記の続き
「三種の神器」の心28
◆◆◆ 十 「三種の神器」の精神的な意味◆◆◆
ここでは、「三種の神器」の精神的な意味について記すことにします。
南北朝時代の南朝の支柱となった忠臣・北畠親房は、南朝の天皇へのご進講のために、『神皇正統記』を著しましたが、そのなかで、『記紀』の記述をもとにして、つぎのように記しております。
「・・・この三種につきたる神勅は、まさしく國を手持ちますべき道なるべし。鏡は一物をたくはへず、私の心なくして、萬象を照すに、是非善悪の姿あらはれずといふ事なし。その姿に從ひて感應するを徳とす。これ正直の本源なり。玉は柔和善順を徳とす。慈悲の本源なり。剱は剛利決斷を徳とす。智慧の本源なり。この三徳をあはせ受けずしては、天下の治まらんこと、誠に難かるべし。神勅明かにして、詞約かにむね廣し。剰へ神器にあらはし給へり。いと忝なき事にや。」
すなわち北畠親房は、古代からの伝承をもとに、
「神鏡」・・・正直の本源(日の體)
「神璽」・・・慈悲の本源(月の精)
「神剣」・・・智慧の本源(星の氣)
――であると述べているのです。
つまり天皇は「三種の神器」によって、正直と慈悲と智慧の心を承継し、その心によって統治なさるのです。
(括弧内は別の場所にある記述より)