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「三種の神器」の心32

◆◆◆ 十二 まとめ◆◆◆

甲:天孫降臨のときに皇孫が授けられた「三種の神器」

「八咫鏡」(神代より。伊勢神宮内宮のご神体)
「草薙剣」(神代より。熱田神宮のご神体)
「八坂瓊勾玉」(神代より。皇居の剣璽の間に奉斎)

乙:皇統の証として皇居に祀られている「三種の神器」

「神鏡」(正直の本源)(推定三世紀の奉製。他に推定十一世紀前後のものも)
「神剣」(智慧の本源)(推定十二世紀に伊勢神宮奉製)
「神璽」(慈悲の本源)(「八坂瓊勾玉」と同じ)

『「三種の神器」とは精神的な存在であり、日本民族の心の歴史である』

(当然のことながら、「三種の神器」が安泰の時代は日本人が希望を持って団結している時代であり、「三種の神器」が危機の時代は日本人が仲間内で足を引っ張り合っている時代であります)

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 おわりに、「八咫鏡」が祀られている《伊勢神宮》の式年遷宮のおりに三天皇がお詠みになった御製を紹介しておきます。

 神風の伊勢の宮居のみや柱 たてあらためむ年は来にけり
(明治天皇御製/明治四十二年/第57回)

 秋さりてそのふの夜のしづけきに 伊勢の大神をはるかをろがむ
(昭和天皇御製/昭和四十八年/第60回)

 白石を踏み進みゆく我が前に 光に映えて新宮は立つ
(今上天皇御製/平成六年/第61回の翌年)

(御白石について:式年遷宮のとき、全国の崇敬者が集まって、直径七センチ強の綺麗な白石を一人一個ずつもって御正殿の周囲に敷き詰めます。これは白石奉献と呼ばれる神事です。平成五年の遷宮時には、この神事に十万人もの崇敬者が参加したそうです。この行事は、ふだんは目にしにくい新しい御正殿を間近に拝む絶好の機会でもあるそうです)

(明治の式年遷宮のとき、鳥居が腐らないように最新のコンクリ製にしたいと関係者が考えたとき、「伝統を守りなさい」とこれに反対したのが明治天皇であられたそうです)

 大正天皇ご在位の時代には式年遷宮はありませんでした。明治の終わりが第57回で昭和の初めが第58回です。そこで、遷宮時ではない時の伊勢神宮をお詠みになった御製を示しておきます。

 たからかに年浪かへる五十鈴川 神のめぐみの深きをぞ汲む
(大正天皇御製)

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